令和3年度第33回全国牛乳販売店優良事例発表会開催にあたり、農林水産大臣賞はじめ各賞のご提供を賜りました関係各位に厚く御礼申し上げますとともに、ご協力をいただきました各メーカー様、関連組織、団体各位に心から感謝を申しあげます。
また、このたび選ばれた6販売店の皆様には、本事業に対する深いご理解とご協力に感謝申しあげますとともに、日頃のご努力に対し心から敬意を表します。
さて、一昨年来のコロナ禍は未だ収束の見通しもつかず、全国の加盟店様にはその対応に追われる日々とお察しいたしますが、この牛乳販売店優良事例発表会も、昨年度は中止を余儀なくされ、参加予定店及び関係各位に大変ご迷惑をおかけしましたが、本年度は、第5波以降、感染状況が一段落したように見えた時期があったため、通常開催を行う方向で準備を進めました。
審査は10月に一次審査会を開催し、書類審査にて発表店6店を選考しました。この6店に対して、3名の経営専門家の先生が訪問調査を行い、その調査結果に基づいた二次審査会を12月に開催いたしました。
通常ならば、この後優良事例発表会の場において各店の発表を加味して中央審査を行いますが、開催を前にした1月に、コロナの感染状況が激変しました。
このため、急遽常任理事会を開催し、対応方法を検討した結果、開催中止はしないものの、移動制限、感染予防等の観点から、オンライン方式での開催が望ましく、また当日は各店による発表は実施しないとの判断を行いました。
なお、各賞については、12月の二次審査をもって最終結果として表彰することといたしました。
このように開催は大幅な内容変更となりましたが、各店の取組内容は、例年通りすべてホームページにて全国に発信することにいたしました。
関係各位には、事情ご賢察のうえ、ご理解を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。
今、私たちを取り巻く環境は、人口減少や超高齢化から、地域の疲弊、それに伴う小売店の衰退・淘汰、さらに労働人口の減少が大きな社会問題と化しております。物流のラストワンマイルを担う私たち牛乳販売店も、影響は避けて通れない状況下にあります。
また、今般のコロナによる影響は、自動販売機や業務店卸にも波及し、この状況が長引くと売り場を失うことも危惧されるところです。
今、私たちにとって大切なことは、コロナの早期の収束を願うことはもとより、可能な限りの感染対策のもと、店を守る、家族を守る、従業員を守ることに最善を尽くすこと、そして何よりも、大切なお客様への貴重なラストワンマイルを健全に維持していくことだと思います。
発表店の皆さんは、コロナ禍における対応はもとより、地域密着を旨とし、お客様満足を意識した経営努力や工夫を実行されている点が共通しております。疲弊する地域において、必ずしも規模を求めることにはこだわらず、可能なサービスの提供を踏まえた経営は、全国の加盟店の参考や励みとなり、販売店の減少傾向の歯止めの一助となることと確信いたします。
また、この貴重な内容を盛り込んだ取り組みは、全国の加盟店の繁栄と牛乳の普及拡大に大いに役立ち、流通改善の起爆剤となりますことを心から願ってやみません。
結びに、このたびの開催にあたり、ご協力賜りました関係各位に、重ねて感謝を申し上げ、ご挨拶といたします。
最後に、ご協力を賜りました関係各位に重ねて感謝申し上げ、お礼の挨拶といたします。
令和4年3月
一般社団法人全国牛乳流通改善協会会長
牛乳販売店優良事例発表会審査委員長
橋本正敏