第32回牛乳販売店優良事例発表会にあたり、ご協力を賜りました農林水産省、Jミルク、各メーカー様をはじめ関係各位に心から感謝とお礼を申し上げます。
また、発表された7販売店並びに発表者の皆様の日頃のご努力に敬意を表しますとともに、参加・協力に対し心から感謝を申し上げます。
「牛乳販売店優良事例発表会」は、時代とともに刻々と変化するお客様ニーズを捉えた共通のテーマを感じながら回を重ね、宅配業の必須条件とする「低コスト」「安心・安全」の追求に加えて「少量多頻度、低温度配達」を牛乳宅配の基本モデルとしてきました。
しかし、近年の宅配サービスへのニーズの高まりは著しく、この変化を真摯に受け止め、これまでの既存サービスの再定義が必要な時期に来ていると思います。
本年は、異業種から参入された事例の一方で、疲弊した地域で必ずしも規模を求めず地域密着を旨として、お客様満足を意識した経営努力と工夫が共通した事例となっています。
近年の社会情勢や流通の変化から牛乳宅配は高齢者の見守り活動など地域に根差した生活支援や安心・安全などの点で他の宅配業と一線を画す存在となってきています。
これらの貴重な事例は昨年同様、全改協ホームページに掲載し、より多くの加盟店様の参考としていただくため、事例毎に検索し易くし、発表の様子は動画でも掲載しました。
今回の最優秀賞農林水産大臣賞に選ばれた発表者の謝辞では、毎年この発表会の内容を自身の経営の参考にしていると述べております。
この様に、発表店の事例が全国の牛乳販売店の課題解決の糸口となり、牛乳の普及拡大に役立ち、それぞれの地域において益々活躍することを願ってやみません。
最後に、ご協力を賜りました関係各位に重ねて感謝申し上げ、お礼の挨拶といたします。
令和2年3月
一般社団法人全国牛乳流通改善協会会長
牛乳販売店優良事例発表会審査委員長
橋本正敏