(一社)全国牛乳流通改善協会
優秀賞
株式会社アウンズ・ヤナギハラ
代表者柳原 一貴氏
店数 | 冷蔵庫 | 冷凍庫 | 自販機 | ショーケース | |
---|---|---|---|---|---|
本店 | 1店 | 8坪 | 2坪 | ー | ー |
支店 | 9店 | ー | ー | 9台 | ー |
サブ店 | 1店 | ー | ー | 1台 | ー |
保冷車 | 冷蔵車 | 軽トラック | ライトバン | その他 | 持込車 |
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ー | 1台 | ー | 4台 | 70台 | 30台 |
ー | 経営者 | 家族従業員 | 専従従業員 | パート アルバイト |
合計 |
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男性 | 1人 | ー | 70人 | 7人 | 78人 |
女性 | ー | ー | 11人 | 23人 | 34人 |
合計 | 1人 | ー | 81人 | 30人 | 112人 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
---|---|---|---|
牛乳関連 | 普通牛乳 | 118.5 | 95.5 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 105.8 | 4.5 | |
牛乳関連合計 | 117.9 | 100.0 | |
宅配卸以外の売上計 | ー | ー | |
合計 | 117.9 | 100.0 |
業態 | 前年比 | 構成比 |
---|---|---|
宅配 | 117.9 | 100.0 |
卸(小売) | ー | ー |
自販機 | ー | ー |
集団 | ー | ー |
その他 | ー | ー |
合計 | 117.9 | 100.0 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
---|---|---|---|
牛乳関連 | 普通牛乳 | 122.5 | 96.1 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 105.7 | 3.9 | |
牛乳関連合計 | 121.8 | 100.0 | |
粗利益率 | 52.0 | ー |
配達 時間帯 |
コース数 | 集金方法(軒) | 日均 本数 |
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毎日 | 週3 | 週2 | 週1 | 他 | 訪問 | 振込 | 引落 | 袋 | 他 | 合計 | ||
早朝 | 900本 | |||||||||||
午前 | ||||||||||||
午後 | 100 | 538 | 1462 | 2000 | ||||||||
夜間 | ||||||||||||
その他 | ||||||||||||
合計 | 100 | 538 | 1462 | 2000 |
当社では、2000年からCSを中心とした経営に転換し、2001年には以下のような経営理念を制定した。その後、理念の浸透・風土づくりに注力した経営を行い、2011年にはホスピタリティビジネス認定企業(国際ホスピタリティ研究センター)を受けるなど、対外的にも評価されている。
アウンズとは「あうんの呼吸」から生まれた造語。2015年、CS(顧客満足)経営で培ってきたお客様との関係性をさらに深め、社員の声をもとに地域の方々の必要な声にお応えできる、私たちの街になくてはならない会社へと進化することを目的に、現在の社名に変更した。
新聞販売店からの参入で、牛乳販売店としてはまだこれからの面もあるが、牛乳販売店にとっては改めて気づかされる部分が多く、大変参考になる事例といえる。
たとえば、新聞は商品力で差別化することが難しく、新商品も発売されない。そんな新聞販売店からすると、宅配牛乳はかなり売りやすい商品と位置づけられるようである。
また、インターネットの普及等により発行部数が著しく減少している新聞と比べ、「健康ニーズ」や「宅配ニーズ」などの追い風要素もある牛乳は、魅力的な取扱商品ともいえる。
「商品知識を高めるほどお客様に効果的なアドバイスができる、そこに喜びがある」という点は、牛乳販売店としてのやりがいであり、目指すべき姿である。これらは異業種からの参入だからこそ感じられる視点であり、とても貴重な視点であると感じた。
会社としては、プロジェクトや委員会、「情報メモ活動」など、従業員が主体的に動く仕組みを効果的につくられている。さらに「ホスピタリティ流通業」という独自の業態を設定し、お客様におもてなしを届けることを業にしよう!と明言することで、従業員の目指すべき方向性をシンプルに伝えている。こうした取り組みにより、従業員に理念や方針がしっかり浸透し、それに添って主体的に動く従業員が育っている点は秀逸である。
また、宅配事業だけでなく、生活サポート事業、カルチャーサロン、デイサービス、整骨院など、商品の枠組みを越えて地域住民の生活を支える存在になっていこうという事業展開は、今後牛乳販売店にとっても目指すべき一つの姿と言えるかもしれない。
なお、宅配牛乳に関してはまだまだ伸びしろがある。今後の更なる取り組みにより、新聞配達店の異業種参入事例でなく、牛乳販売店の真の成功事例として、更なる成長を遂げていただくことを期待している。