(一社)全国牛乳流通改善協会
優秀賞
森永若狭小浜ミルクセンター
代表者吉田 光成氏
(代理発表)遠田 太輔氏
店数 | 冷蔵庫 | 冷凍庫 | 自販機 | ||
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本店 | 1店 | 8坪 | 3坪 | ー | |
支店 | 1店 | 4坪 | 1坪 | ー |
保冷車 | 冷蔵車 | 軽トラック | ライトバン | 二輪車等 その他 |
持込車 |
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8台 | 4台 | ー | ー | ー | ー |
経営者 | 家族従業員 | 専従従業員 | パート アルバイト |
合計 | |
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男性 | 1人 | 1人 | ー | 2人 | 4人 |
女性 | ー | 1人 | ー | 3人 | 4人 |
合計 | 1人 | 2人 | ー | 5人 | 8人 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
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牛乳関連 | 普通牛乳 | 104 | 98.9 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 91 | 1.1 | |
牛乳関連合計 | 104 | 100.0 | |
宅配卸以外の売上計 | 0 | 0 | |
合計 | 103.6 | 100.0 |
業態 | 前年比 | 構成比 |
---|---|---|
宅配 | 95.1 | 13.7 |
卸(小売) | 106.7 | 67.7 |
自販機 | 100.0 | 18.6 |
集団 | ー | ー |
その他 | ー | ー |
合計 | 103.6 | 100.0 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
---|---|---|---|
牛乳関連 | 普通牛乳 | 101.8 | 99.1 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 90.9 | 0.9 | |
牛乳関連合計 | 101.7 | 100.0 | |
粗利益率 | 30.1 | ー |
配達 時間帯 |
コース数 | 集金方法(軒) | 日均 本数 |
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毎日 | 週3 | 週2 | 週1 | 他 | 訪問 | 振込 CVS |
引落 | 袋 | キャッシュレス | 合計 | ||
早朝 | 450本 | |||||||||||
午前 | ||||||||||||
午後 | 20 | 200 | 445 | 645 | ||||||||
夜間 | ||||||||||||
その他 | ||||||||||||
合計 | 20 | 200 | 445 | 645 |
以上を経営方針として定め、人と人とのつながりを大事に経営している。
地域社会との連携を強固にしたいと本店は小浜商工会議所に加入し、役員に就任、また、支店は敦賀商工会議所に加入し、地域の事業所との連携を図りながら、イベントやお祭りでのカフェ出店や見守り活動を行っている。
また、大阪商工会議所が事務局となって運営している日本全国の企業を応援する商取引支援サイト「ザ・ビジネスモール」にも参加し、自社のPRも行っている。
各議員の後援会に所属することで、広く地域の情報収集を行うほか、国が注力する事業などの情報をいち早く入手して、経営に役立てている。
業務の効率化の部分でも記載したが、従業員との連絡はLINEに統一を図った。グループLINEを活用することにより、情報の共有化を図ることもでき、従業員同士のコミュニケーションも取りやすくなった。
年に3~4回程度の食事会を開催し、スタッフとのコミュニケーションの強化を図っている。
また、「売上、売上」と業績ばかりを言わないことで、スタッフのモチベーションを下げない努力をし、仕事を任せることにより、責任感の醸成につながっている。従業員の定着率も高く、10年以上の長期勤続のスタッフが多い。
採用の際には、真面目で賢い人よりも、人当たりが柔らかく、温かみの感じる人を採用している。
前述したように、牛乳販売店は商品でお客様を引き留めることもあるが、それよりも人とのつながりで経営できると考えているため、人物重視の採用を行っている。それにより、商品が変更になっても落本が少ない。
代表は地元商工会議所や議員の後援会などでネットワークを広げる努力をしている。M&Aについては、代表のネットワークを通じて、高齢で経営の継続が難しくなった店舗を引き継いでもらえないかと声がかかり、配達できる範囲内でM&Aを行っている。
該店は、1989年の法人化を機に、牛乳販売店の他に運送業とハウスクリーニング事業を行っている。
牛乳配達業の届けるノウハウを活かし、運送業への進出を図り、また、宅配のお客様の高齢化に伴い、掃除などの家事が難しくなったとの声を聞く中からハウスクリーニングへと展開し、個々のお客様に寄り添う牛乳販売業のノウハウを活用しながら、経営の多角化を図り、企業としての発展を進めている。
今後も建築業や自動車販売修理業などへの事業進出を検討している。
代表者はネットワークを構築するための努力は厭わず、積極的に間口を広げ、同業、他業種問わず、情報収集を行っている。その情報収集力を新たな事業展開へつなげていることはとても評価でき、加えてネットワークの構築により、お客様の要望を取り入れることにもつながっており、顧客満足度が上がってきている。
今後の会社の事業展開についても明確な目標を有しており、地域にとってなくてはならない会社としての礎を作り上げてきている。
また、業務の効率化にも積極的に取り組んでおり、ミスがなくなったことによる顧客満足の向上の他、作業時間の短縮にもつながり、従業員のモチベーションにもつながっている。
「究極の顧客満足は御用聞き」という代表の想いは、徐々に実現してきており、地域のネットワークを活かした営業展開は今後の牛乳販売店の継続に重要なポイントであると考える。