(一社)全国牛乳流通改善協会
優秀賞
株式会社TENPO計画
森永ミルクファーム
代表者髙井 秀樹氏
店数 | 冷蔵庫 | 冷凍庫 | 自販機 | |
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本店 | 1店 | 1坪 | 0.2坪 | ー |
支店 | 3店 | 2坪 | 0.3坪 | ー |
サブ店 | ー | ー | ー | ー |
保冷車 | 冷蔵車 | 軽トラック | ライトバン | 二輪車等 その他 |
持込車 |
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1台 | ー | ー | 6台 | ー | ー |
経営者 | 家族従業員 | 専従従業員 | パート アルバイト |
合計 | |
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男性 | 1人 | ー | 1人 | 4人 | 6人 |
女性 | ー | 1人 | ー | 3人 | 4人 |
合計 | 1人 | 1人 | 1人 | 7人 | 10人 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
---|---|---|---|
牛乳関連 | 普通牛乳 | 81.9 | 96.6 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 133.3 | 0.2 | |
牛乳関連合計 | 81.9 | 96.7 | |
宅配卸以外の売上計 | 70.5 | 3.3 | |
合計 | 81.5 | 100.0 |
業態 | 前年比 | 構成比 |
---|---|---|
宅配 | 81.4 | 95.1 |
卸(小売) | 126.7 | 1.6 |
自販機 | ー | ー |
集団 | ー | ー |
その他 | 70.5 | 3.3 |
合計 | 81.5 | 100.0 |
商品分類 | 前年比 | 構成比 | |
---|---|---|---|
牛乳関連 | 普通牛乳 | 80.6 | 100.0 |
加工乳 | |||
LL牛乳 | |||
乳飲料 | |||
ヨーグルト | |||
その他宅配商品 | 100.0 | 0.0 | |
牛乳関連合計 | 80.6 | 100.0 | |
粗利益率 | 98.5 | 51.2 |
配達 時間帯 |
コース数 | 集金方法(軒) | 日均 本数 |
|||||||||
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毎日 | 週3 | 週2 | 週1 | 他 | 訪問 | 振込 CVS |
引落 | 袋 | キャッシュレス | 合計 | ||
早朝 | 750本 | |||||||||||
午前 | 1 | 14 | 450 | 150 | 300 | 900 | ||||||
午後 | 1 | 11 | ||||||||||
夜間 | ||||||||||||
その他 | ||||||||||||
合計 | 2 | 25 | 450 | 150 | 300 | 900 |
新聞事業50年という「配達」に特化した業務の経験を踏まえ、同じ配達業務である牛乳販売には新聞事業のノウハウが使えて、あまり違和感なく参入できたのではないかと推測する。それにしても、廃業店引き継ぎ時点の顧客数100軒から4年後に1,300軒まで伸長した実績には驚かされる。新聞事業のノウハウだけではなく従業員を含めた全員の努力が実ったものと思われる。
ところが、順調に推移していた業績もコロナ禍で頓挫せざるを得なかった。しかし、昨年からコロナがやや落ち着き始めたので、当面1,300軒への回復活動を開始した。新規採用ではなく、新聞スタッフの中から「牛乳宅配セールス部隊」を結成して配達件数の回復を図っている。これまでの努力の結果として、一時は700軒まで落ち込んだ顧客数が、現状900軒まで回復してきた。これから更なる努力を重ね、従前回復そして当面の目標を2,000軒に設定して努力している。
今後は、競合3社との兼ね合いも考えて、過疎化の進展が顕著な県南地域をターゲットとしていく予定である。過疎化の進む地域では買い物にも苦労する人が多い状況なので、買い物難民対策にもなると考えている。
店主は、読売新聞の制作委員としても活動しており、その活動を有効活用している。取扱商品のチラシを新聞折り込みとして広範囲に配布する、新聞本紙に広告として掲載する等により取扱う森永宅配商品の広報的な役割にもなっている。
なお、新聞事業での取り組みではあるが、「読売中学生新聞みやぎ」の取り組みで日本新聞協会より地域貢献賞を受賞するなど、地域の顔として貢献度は大である。その参加者に取扱う牛乳乳製品を配り担当社員を取材するなど、ここでも森永ブランド拡大に繋げている。
顧客とのコミュニケーションにはLINEを有効活用している。情報提供は、クーポン発行、商品のお買得情報、近隣商店(カラオケ店の30%割引など)の割引券等であり、効果として落本率の向上がみられた。また、LINEは従業員との連絡にも活用している。
従業員といえば、牛乳事業でのスタッフ採用に苦労がないというのが喜ばしい限りである。なお、休刊日以外毎日の新聞配達の方では採用に苦労しているとのこと。人口減少社会の象徴ともいえる人手不足は、今後、益々顕著になると予想されるので、牛乳事業で優秀なスタッフが採用できるのは有難いことである。
優秀なスタッフ採用は、当面の目標である顧客数2,000軒を目指すためにも必要であり、従業員全員での達成を祈りたい。新聞事業ではPCやスマホの普及拡大で顧客数減少も見られ、比較的順調な牛乳事業との複合的な事業展開による拡大発展を祈念したいものである。事業開始時の4年間で1,200軒拡大した実績から考えても十分達成可能と考えられるので、これからの益々の発展を期待したい。